『マリオパーティ2』は、個人的には幼少期に友達だけでなく家族とも遊んだ思い出のソフトです。
私が熱中したのは『マリオパーティ2』『マリオパーティ3』のみですが、知り合いといつでも遊べるようにSwitich用の『スーパー マリオパーティ』や『マリオパーティ スーパースターズ』も所持しています。
息が長いシリーズですよね。
月額有料サービスの「Nintendo Switch Online+追加パック」ではNINTENDO64ソフトの一部(バーチャルコンソール=VC版)をプレイすることができ、2022/11/02に『マリオパーティ2』が追加されました。
1人用モード「ミニゲームコースター」
「マリオパーティ」シリーズはいわゆるすごろく系のゲームですが、各ターンの終わりに必ず「ミニゲーム」が行われるのが特徴です。
この「ミニゲーム」はすごろく要素以上に「マリオパーティ」シリーズを象徴していると言ってもいい存在で、各タイトルにはミニゲームのみを遊べるモードが存在します。
『マリオパーティ2』にはシンプルに友達とのミニゲームの連戦や1人での練習を行えるモード(ミニゲームスタジアム・ミニゲームパーク)もありますが、それとは別に1人用のチャレンジモードがあります。
それが「ミニゲームコースター」です。
『マリオパーティ2』をやりこんだ人からしたら一番印象に残っているかもしれませんが、一度もプレイしたことがない人も多いのではないでしょうか。
このモード、実は完全クリアがかなり難しいんです。
出現条件
やや影が薄いのは、最初から出現しているわけではないためです。
ゲーム本編で一度遊んだミニゲーム(4人ミニゲーム、1vs3ミニゲーム、2vs2ミニゲーム)は「購入」可能になり、購入することで前述のミニゲームスタジアムやミニゲームパークで遊べるようになるのですが、「ミニゲームコースター」の出現条件は「購入可能な全てのミニゲームを購入すること」です。
購入のためのコインが足りなくなりやすいだけでなく、ゲーム本編でのミニゲームは基本的にランダムで選ばれるので、「特定のミニゲームが本編でなかなか抽選されない」という事態になってしまい、1つのミニゲームが選ばれることを願いながらプレイし続けることになる可能性があります。
上記は「ミニゲームコースター」をクリアしようとするほどの愛と熱意があれば大した問題ではないですが、このことからも「本編を十分遊びきったプレイヤー用の腕試し要素」としてデザインされてることが分かります。
難易度は「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の三段階で、「ふつう」をクリアしないと「むずかしい」は解放されません。
お察しの通り、「ふつう」までは対戦相手(CPU)がそこまで強くないこともあって正常な難易度だと思うのですが、「むずかしい」になると一気にファミリー向けとは思えないシビアさになります。
以下、「むずかしい」の攻略を前提として説明を進めます。
概要
「ミニゲームコースター」はミニゲームを決められた順番でプレイしていくモードで、次のミニゲームに進むためには必ず「勝利1」が求められます。
なお、敗北した場合は残機を一つ失って同じミニゲームに再チャレンジすることになるので、全勝が求められるわけではありません。
残機はミニゲームに勝利した際にもらえるコインによって増やすことも可能で、連勝ボーナスも大きいので「他のミニゲームで確実に勝利した上で、苦手ミニゲームを何とかクリアする」というのが一般的な戦術になります。
また、ミニゲームごとのセーブは出来ませんが、ワールド(4~6ミニゲーム)ごとのセーブは可能です。
ここまでの情報だけを見ると、試行を重ねればクリアできそうですよね。
しかし、それはあくまで「何度もプレイすればいつかは勝てるミニゲーム」しかなかった場合の話。
率直に言って、「何度プレイしてもCPUに勝てる気がしない」ミニゲームが、道中にはいくつかあるのです。
私でもクリアできたので実際は勝てるわけですが、練習や対策が必要なミニゲームを抜粋して紹介します。
1-4 スロットルレーシング
序盤の壁。
CPUが42秒程度でゴールしてくるため、それを上回る必要があります。
漫然と画面を見ていると他の3人の走りが気になってしまうと思いますが、気が散るので見ない方がいいと思います。
むしろしっかり見るべきは、画面左上に表示されている自分の速度です。
説明にもある通り、カーブ部分でスピードを出しすぎるとスピンして大幅なタイムロスとなります。
このスピードの調整方法が曲者で、左スティック(64で言うなら3Dスティック)の倒し具合によって変わります。倒す方向は関係ありません。
そのため、「直線では最大までスティックを倒し、曲がり角で倒す幅を小さくする」というのが基本戦術にはなるのですが、このミニゲームのブレーキのきき方は物理法則を超越しており、スティックの倒し方を必要以上に小さくしようものなら即座に超低速になってしまいます。これではスピンしているのとあまり変わりません。
練習の段階で、倒し具合と速度との関係を身体で覚えましょう。
実際の走りの中でのスピードの目安は以下の通りです。
①スタート後、1周目の右下のカーブに差し掛かるまでは速度MAXでOK(重要!)
②上部のカーブは全周回において減速不要
③左下と右下のカーブは基本的に減速が必要だが、内側と外側では曲がる角度の関係でスピンしやすさが異なる
・一番内側はスピンしやすいので110km/h以下、二番目と三番目は140km/h以下まで減速する
・一番外側は減速不要
7-2 ぜんまいヘイホーレース
一気に番号が飛びました。
ここまでの道中にも運が絡むなどの理由で安定して勝つのは厳しいミニゲームはありますが、個人差はあれど概ね何とかなる範囲かと思います。
とは言え、「残機を多く残してWORLD7まで来る」となるとやはり難しいです。
そしてこの「ぜんまいヘイホーレース」は、「ぜんまいをできるだけ多く巻いてヘイホーを遠くに飛ばす」というシンプルなミニゲームですが、間違いなく最難関です。
他がすべてクリアできてもここで勝てないとクリア不可能なので、「ミニゲームコースター」に挑戦しようとする場合にはまずこのミニゲームを「ミニゲームパーク」で頑張ってみて、どう頑張っても25m飛ばせる見込みがないなら・・・潔く諦めましょう。
※2024年10月追記:読んでいただいた方のポストによると、非常に運が良ければ21m台でもクリアできるようです。
多くの場合、CPU内で1位のキャラクターは30m付近まで飛ばしてきます。
この値はブレるので、それに近いくらいの飛距離を出しつつCPUの下振れを狙うのが現実的でしょうか。
このゲームは昔懐かしのいわゆる「連打ゲー」なのですが、特徴としてAボタンとBボタンを「同時に」連打することが求められるという点があります。
他のゲームではあまり見られない入力なんじゃないでしょうか。
ボタン一つの連打と比べると、爪先でボタンをはじいて高速連打をするような方法が取りづらいのかなと思います。
そのため、腕がものすごく疲れます。失敗すればするほど次の成功率が下がっていく・・・。
休憩を挟みながら、翌日筋肉痛になっても良い日に頑張りましょう。
また、私のおぼろげな記憶や体感とも一致するところなのですが、64版よりSwitchのVC版の方が飛びづらくなっているという見方があります。
例えば、64版での任天堂公式記録は52m74cmだそうですが、これはVC版で連射コントローラーを使わずに出すのは不可能な記録と言っても差し支えないんじゃないかと思います。
詳しい仕様は分かりませんが、エミュレーターによる入力受付が64実機と違う方式であるためではないでしょうか。
自分は友人と比べて連打が早い方なのですが、これは本当にキツかったです。
クリアできたときはガッツポーズしました。
利き腕じゃない方で。
7-3 のぼってマスト
なんと、最難関の次も難関です。しかもまた連打ゲー。
上下左右に位置調整することで障害物やプクプクを避けつつ、Aボタン連打で柱をよじ登って頂点まで到達するミニゲームです。
これも、CPUの連打が早いのでシンプルに難しいです。
位置調整が必要なため、画面を見ずに連打に集中、とはいかないのが厄介。
注意すべき点が2点あります。
①「START!」の少し前から連打を始めていないと、開始と同時にリタイアになります。
②最終盤は「頂点に着いた」ように見える位置からさらに1秒ほど連打が必要です。
この意識を持たないと、勝ったと思ったら逆転されていた、という現象が起こります。
序盤は後れを取らないくらいの速度(これも全力に近いくらいだと思いますが・・・)でプクプクをうまく避けつつ、最後は画面を見ずに「FINISH!」の声が聞こえるまで全力で連打しましょう。
7-5 ヒュードロやしき
またまた連打ゲーです。
4人対戦の連打系ミニゲームは全てWORLD7に割り振られており、WORLD7が難易度「むずかしい」にしか存在しないのも納得の構成となっています。
ちなみに、この前にある「7-4 なわなわピョンピョン」も、単なる勝利ではなく小ジャンプを駆使して50回飛びきることが要求されるのでかなり難しいです。
Bボタン連打でスケートボードを走らせつつ、Aボタンのジャンプで段差などを越えるミニゲームです。
CPUの連打が早すぎることは、もはや言うまでもありません。
単なる連打速度の問題というより、奴らは人間と違って疲れてペースが落ちることがないのがズルいです。
しかし、このミニゲームは前述の二つと違い、知っていると難易度が明確に下がる小技があります。
それは、「上り坂でジャンプをする」というものです。
やってみると、これだけでだいぶ前に出られることが分かると思います。
他にも紹介したいミニゲームはあるのですが、キリがないのでこれくらいにしておきます。
幻の隠しミニゲーム
ここからは完全にネタバレですが、発売から23年経ってるのでまあいいでしょう。
艱難辛苦の末「ミニゲームコースター」の難易度「むずかしい」をクリアすると、「バトルミニゲーム」が購入可能になります。
余談ですが、幼少期の自分はバトルミニゲームの「みんなヒッパレ!」が大好きだったので、それが「ミニゲームパーク」でプレイできないことに不満を持っていました。
ここまでしないと手に入らなかったとは・・・。
そして、難易度「ふつう」のクリアで購入可能になる「アイテムミニゲーム」も合わせた全てのミニゲームを購入することにより、2つの隠しミニゲームが解放されます。
1つ目が1vs3ミニゲームの「オットット!レインボー」。
1人側が細い橋を渡ってゴールまで進むのを、下の3人側が大砲で妨害します。
マリオパーティの1vs3ミニゲームは1人側が悲しくなってくる系統のものがいくつかありますが、その最たるものといった感じです。
2つ目は1人用ミニゲームの「ぐるぐるトライアル」。
1分という制限時間内に、風船を記された数字の順番で割ってゴールすればクリアです。
ただし、風船の下の矢印の方向から割る必要があります。
順番や方向を一つでも間違えると即リタイアです。
車の走り方は「あつめてくるまでコイン」や「ぶつかれバルーンカー」と同様なのでクセがありますが、このミニゲームを出せた人には大した問題ではない気がします。
全5コース存在していますが、そもそも『マリオパーティ2』の本編で1人用ミニゲームを行う機会はアイテムミニゲーム以外ないため、このミニゲームは異質なものとなっています。
初めから完全クリアのご褒美として作ったのか、通常ミニゲームの没案から再利用したのか・・・。
シンプルなアセットが「再利用」の雰囲気を漂わせていますが、真相は製作者のみぞ知る、と言った感じでしょうか。
最後に
この記事を最後まで読んでくれる人はいるんだろうかと思いながら書いていますが、思い出の詰まったゲームについて記事を残せて良かったです。
昔はクリアできなかったものを時を経てクリアできたというのも良い経験でしたが、上手くなりすぎて友人と対等に遊べなくなった感は否めません。新作があるのでいいんですけど。
冒頭にも書いたように『マリオパーティ3』も思い出深いソフトなので、そちらのVC配信も楽しみに待っています。
最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。
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